スウェーデン検察がグレタさんを起訴 抗議活動中に警察の退去命令に従わず
(CNN) スウェーデンの検察は7日までに環境保護活動家のグレタ・トゥンベリさんを起訴した。先月同国マルメでの気候問題を巡る抗議活動で、警察による退去命令に従わなかったとされる。
起訴状によると、当該の抗議活動のためにマルメ市内の交通には混乱が生じたという。
検察の声明では警察の退去命令に従わず起訴された人物を「若い女性」としているが、検察の報道官はCNNに対し、この女性がトゥンベリさんのことだと確認した。
検察はトゥンベリさんによる法執行への不服従について、目的をもって行われたものだとしている。有罪になれば罰金もしくは最大6カ月の禁錮刑が言い渡される可能性があるという。
トゥンベリさんの起訴に関係する抗議活動では、マルメの港湾で複数の石油輸送車の通行が遮断された。
トゥンベリさん自身、抗議活動中のインスタグラムへの投稿で、若い活動家らが石油輸送車の通行を遮断したと報告。「気候危機は既に、数えきれない人々にとって生死を分ける問題だ。私たちは傍観者になるのではなく、化石燃料インフラを物理的に止めることを選んだ」と書き込んだ。
抗議活動を運営した団体の広報担当者は、トゥンベリさんが多くの若者と共に石油輸送車の通行を遮断したと述べた。
トゥンベリさんの広報担当者は、トゥンベリさん本人がコメントに応じることはないとした。
今年1月、トゥンベリさんはドイツ西部の村リュッツェラートでの炭鉱拡張の抗議活動に参加。警察に拘束されたもののその日のうちに釈放されていた。