世界の森林破壊、22年は急増 前年のCOPで伐採停止約束も喪失加速

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アマゾンの熱帯雨林から伐採された木材を検査するブラジル環境・再生可能天然資源院(IBAMA)の担当者/Ueslei Marcelino/Reuters

アマゾンの熱帯雨林から伐採された木材を検査するブラジル環境・再生可能天然資源院(IBAMA)の担当者/Ueslei Marcelino/Reuters

(CNN) 世界の熱帯雨林の破壊が加速している。各国は森林伐採を2030年までに停止する約束を掲げているが、昨年はスイスの国土に匹敵する面積が失われたことが新たな報告で明らかになった。

世界資源研究所(WRI)「グローバル・フォレスト・ウォッチ」 の報告によると、22年の森林破壊の規模は前年と比較して10%拡大した。森林が失われるペースは1分当たりサッカー場11面分に相当するという。

WRIが運営するオンラインプラットフォームの「グローバル・フォレスト・ウォッチ」は、米メリーランド大学の収集したデータを利用している。

熱帯雨林は農業や鉱業、その他の商業活動のために伐採されていた。

野生生物への影響に加え、こうした森林破壊は気候変動にも重大な結果をもたらす。熱帯雨林は二酸化炭素を蓄える重要な役割を果たすが、22年に森林伐採により引き起こされた炭素汚染の量は、インドが年間に使用する化石燃料からの排出量と同等だったと報告は指摘する。

ブラジルのルラ大統領はアマゾンの森林伐採の課題に取り組むと公約した/Gustavo Moreno/AP
ブラジルのルラ大統領はアマゾンの森林伐採の課題に取り組むと公約した/Gustavo Moreno/AP

報告によれば熱帯原生林の伐採の規模が最も大きかったのはブラジルで、世界全体の43%を占める。同国の森林喪失の速度は21年から22年にかけて15%上昇した。

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