ヒマラヤの氷河、今世紀末には最大80%が融解か 新研究
香港(CNN) 世界最高峰エベレストなどの山が連なるヒマラヤ山脈の氷河は、今世紀末までに最大80%が融解し、住民に甚大な被害を及ぼす恐れがあるとの研究結果が発表された。
ヒマラヤ山脈周辺国が参加する政府間機関、国際総合山岳開発センター(ICIMOD)の研究チームが、西のアフガニスタンから東のミャンマーまで約410万平方キロの地域が気候変動から受ける影響を調べ、20日に結果を発表した。
それによると、ヒマラヤ山脈とその北西のヒンドゥークシュ山脈の氷河はこの10年で、2010年代より65%速く融解が進んだ。すでに気温上昇の影響が出ていることがうかがえる。
同センターが19年に出した報告した報告書では、世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5度以内に抑えるという目標が達成されたとしても、ヒマラヤの氷河は少なくとも3分の1が消失すると予測されていた。