北京で11年ぶりの大雨被害、11人死亡
(CNN) 台風5号が中国上陸後に変化した熱帯低気圧の影響で、同国北部が大雨に見舞われ、国営中央テレビ(CCTV)によると北京で少なくとも11人が死亡、27人が行方不明になった。
北京では、2日間続いた豪雨で河川が増水して民家や道路が流され、土砂崩れが発生するなど、大きな被害が出た。
48時間の雨量は7月の平均降水量の175.7ミリを超え、12万7000人以上の市民が避難した。
特に甚大な被害を受けた市西部の門頭溝(メントウゴウ)区では450ミリ超、近くの房山(ファンシャン)区では400ミリ超の雨量が観測された。
北京市の大雨被害では、2012年に77人が死亡してから最大の規模となった。
CCTVが放送した映像には、北京市内の橋が車の列を載せたまま真っ二つに折れ、複数の車が下の川に流される場面が映っていた。別の映像は、救助隊員や住民らが腰まで水につかった状態で進もうとする姿を伝えた。