19日に攻撃受けたロシア航空基地、Tu22M3爆撃機を収容 衛星画像で判明

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20日にソーシャルメディアで公開された画像。ロシア北西部ノブゴロド州ソリツイで炎上するロシア軍機が写っている/Sirena/Telegram/AP

20日にソーシャルメディアで公開された画像。ロシア北西部ノブゴロド州ソリツイで炎上するロシア軍機が写っている/Sirena/Telegram/AP

(CNN) 19日に攻撃を受けたロシアの航空基地は、超音速長距離爆撃機「Tu22M3」の収容に使用されていたことが分かった。CNNによる人工衛星画像やSNS上の写真の分析から明らかになった。

米衛星企業プラネット・ラボから提供された8日撮影の写真には、ロシア北西部ノブゴロド州ソリツイの飛行場に駐機する複数のTu22M3爆撃機が捉えられている。

米衛星企業プラネット・ラボから提供されたロシア北西部ノブゴロド州の空軍基地を写した衛星写真。爆撃機Tu22が捉えられている=8日/Planet Labs PBC/AP
米衛星企業プラネット・ラボから提供されたロシア北西部ノブゴロド州の空軍基地を写した衛星写真。爆撃機Tu22が捉えられている=8日/Planet Labs PBC/AP

一方、21日に撮影されたプラネット・ラボの別の写真では、Tu22M3のうち1機の駐機場所に黒焦げになった地面が写り、駐機していた残りの航空機は別の場所に移動したように見える。

米衛星企業プラネット・ラボから提供されたロシア北西部ノブゴロド州の空軍基地を写した衛星写真=21日/Planet Labs PBC/AP
米衛星企業プラネット・ラボから提供されたロシア北西部ノブゴロド州の空軍基地を写した衛星写真=21日/Planet Labs PBC/AP

CNNが撮影地点を確認したSNS上の写真2枚にも、似た航空機がソリツイの飛行場で炎上する様子が写っている。

ロシア国防省は先に、同飛行場に対するウクライナのドローン(無人機)攻撃で駐機場に火災が発生したと明らかにしていた。ウクライナは19日の攻撃について関与を認めていない。

ウクライナは21日、ロシア西部カルーガ州のシャイコフカ空軍基地に対してドローン(無人機)攻撃を実施したことを確認。「航空機少なくとも1機が損傷」したと明らかにした。カルーガ州はウクライナ・ロシア国境の北東200キロ以上の位置にある。

ウクライナメディアは匿名の国防情報当局者の話として、複数のロシア軍基地に対するここ数日の攻撃で、爆撃機2機を含む航空機数機が破壊されたと報じている。

米シンクタンクの戦争研究所は「2機のTu22M3が損傷、あるいは全壊したとしても、それ自体では大した軍事的影響はない」と指摘。「こうした縦深攻撃は、ロシアの士気をそごうとするウクライナの幅広い取り組みを支えるものだ」との見方を示した。

英情報企業ジェーンズによると、Tu22M3は通常攻撃や対艦任務だけでなく核攻撃も実施できる。

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