人口6千人の島に7千人到着、移民危機に揺れる伊ランペドゥーザ島
「島の正常化」に向けた「緊急の取り組み」が進められており、過去28時間で約5000人を島外に移動させたという。
直近の移民は、チュニジアの政情不安を逃れてきた人が多くを占める。国際移住機関(IOM)によると、以前はリビア出身者が最も多く、ランペドゥーザ島に到着する前に非政府組織(NGO)の船舶やイタリアの救助隊によって救出されていた。IOMはリビアを襲った壊滅的な洪水を受け、さらに人数が増えることへの懸念を示している。
イタリアのサルビーニ・インフラ担当相は外国人記者協会との会見で、移民の到来を「戦争行為」と形容した。流入は「仕組まれた」ものだとの見方も示唆し、政府はあらゆる手を尽くして移民を削減すると表明、メローニ首相によるチュニジア政府との交渉の試みを称賛した。
移民の数をめぐり連立政権内で突き上げを受けるメローニ氏は、ランペドゥーザ島について直接コメントしていない。ただ、イタリア放送協会(RAI)の14日の取材に対し、移転ではなく流入を止めることが重要だと指摘した。