インド、同性婚は合法化せず 最高裁が判決下す
もう1人の判事は、性的少数者がパートナーを選ぶ権利に議論の余地はないとしたうえで、その権利が法的地位までは及ばないと指摘。性的少数者のカップルに夫婦と同等の保障を認めず、間接的に差別している法律の見直しについては、最高裁の枠内で扱うことができないため、専門の委員会を設ける必要があると述べた。
請願者の一人は17日の判決に「失望」を表明する一方、「後退したとは思わない」と述べた。
LGBTQコミュニティーのメンバー=17日、インド・ニューデリー/Anushree Fadnavis/Reuters
インドの与党、インド人民党(BJP)は、同性愛を社会の風潮からかけ離れた概念ととらえ、合法化に反対してきた。
同国では英国の植民地時代だった時代の法律に基づいて、同性間の性行為が犯罪とみなされ、同性婚も認められていなかった。2018年には最高裁が同性間の性行為を合法化する判決を下したが、結婚を異性間に限定する法律は今もそのまま残っている。