EU、UNRWA支援継続を表明
(CNN) 欧州連合(EU)は29日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出を継続すると発表した。
発表によると、EU外相にあたるボレル外交安全保障上級代表は国連のグテーレス事務総長と電話で会談し、「UNRWA職員に対する極めて重大な疑惑」を含む中東情勢について協議した。
UNRWAをめぐっては、職員数人が昨年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃に関与したとイスラエル側が主張。これを受けてフランス、イタリア、ドイツ、ルーマニア、オランダなどEU加盟の数カ国がUNRWAへの資金拠出を一時的に停止した。
UNRWAのラザリーニ事務局長は27日、国連の最高調査機関が既に行動を起こし、外部の専門家による独立した立場からの検証が予定されていると説明。10月7日の攻撃に関与した疑いのある職員については即刻契約を打ち切る措置を講じたと強調した。
ボレル氏はUNRWAの迅速な対応を評価し、もし国連の調査でイスラエルの主張が真実だったと判明した場合、関与した者に責任を取らせなければならないと述べた。
ボレル氏はグテーレス事務総長との電話会談で、EUはガザ地区に対する「最大級の援助国」として、「ガザ地区のパレスチナ人に対する必要不可欠な支援を衰えることなく継続する」とした。
ただし、今後の資金拠出については調査の結果によって決定するとしている。