イスラエル首相、UNRWAの任務終了を求める
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は1月31日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対して、任務を終了するよう求めた。
ネタニヤフ氏は国連大使らに対して、「国際社会と国連自身がUNRWAの任務を終わらせなければならないことを理解すべき時だと思う」と述べた。
ネタニヤフ氏がカメラの前でUNRWAの任務終了を求めたのは今回が初めて。UNRWAをめぐっては、一部の職員がイスラム組織ハマスによるイスラエル襲撃に関与していたとの疑惑が出ている。
ネタニヤフ氏は、南アフリカが国際司法裁判所(ICJ)に対し、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエル軍の軍事作戦はジェノサイド(集団殺害)に当たるとして提訴したことをめぐり、告発の多くはUNRWA職員によるものだと述べた。
ネタニヤフ氏は、ICJに対する告発の多くはUNRWA職員によるもので、虚偽であり根拠がないと指摘。イスラエルが過去数週間で、UNRWA職員が虐殺に加担していたことを明らかにしたと述べた。
ネタニヤフ氏はまた、UNRWAには難民問題を存続させたいという「願望」があるとし、イスラエルが意図しているようにガザでの問題を解決しようとするなら、他の機関がUNRWAに代わるべきだとの見方を示した。
UNRWAはガザにおける主要な人道支援組織。約200万人のガザの住人がUNRWAの援助を頼っているほか、100万人がUNRWAの避難所を使用している。