米、UNRWAの「根本的な変化」求める 資金拠出再開前に
(CNN) 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)について、「援助国の信頼を回復」するため、資金拠出の再開前に、改革を行う必要があると述べた。
米国は長年にわたり、UNRWAの最大の資金拠出国だった。しかし、昨年10月7日に起きたイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃にUNRWAの一部職員が関与したとの疑惑が浮上したことを受け、米国など一部の国々はUNRWAへの資金拠出を停止した。
パレスチナ自治区ガザ地区では人道支援が切実に必要とされているものの、トーマスグリーンフィールド氏は、「こうしたことが二度と起こらないようUNRWAに対して根本的な変化」がもたらされるまで、米国は資金拠出の停止を継続すると述べた。
国連のグテーレス事務総長は1月31日、今回の疑惑について、「個人的に恐ろしく思う」とした上で、国連は疑惑を受けて直ちに行動を起こしたと指摘した。トーマスグリーンフィールド氏は、疑惑が真剣に受け止められていることについて、米国は評価していると述べた。
トーマスグリーンフィールド氏は、グテーレス氏が包括的かつ独立した検証を含めて、さらなる説明責任を求めると約束したことは認識しているとし、この調査は迅速かつ徹底的で、信頼できるものでなければならないと指摘した。