米駆逐艦にフーシのミサイル迫る、最後の防衛線「CIWS」で撃墜

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航行する米駆逐艦「グレーブリー」=2023年12月5日/Mass Communication Specialist 3rd Class Janae Chambers/US Navy

航行する米駆逐艦「グレーブリー」=2023年12月5日/Mass Communication Specialist 3rd Class Janae Chambers/US Navy

(CNN) イエメンの反政府武装組織フーシが紅海に向けて1月30日夜に発射した巡航ミサイルが、米駆逐艦「グレーブリー」から1マイル(約1.6キロ)以内に迫ったところで撃墜された。当局者4人がCNNに明らかにした。フーシの攻撃が米国の艦船に対してこれほどの至近距離に迫ったのは初めてだった。

過去に発射されたミサイルは、米駆逐艦が8マイル以上離れた距離で撃墜していた。しかしグレーブリーは今回、米軍が昨年暮れにフーシのミサイル迎撃を開始して以来初めて、「近接防御システム」(CIWS)の使用を迫られ、結果的にミサイルを撃墜することに成功した。

CIWSは至近距離での撃墜を想定した自動式の機関銃で、飛来するミサイルを別の兵器で迎撃できなかった場合に使われる最後の防衛線の一つ。

米英軍はイエメンのフーシ拠点を何度も空爆しているが、今回の出来事は、フーシが依然として米海軍や紅海を航行する商船を脅かし続けている現実を見せつけた。

ロイド・オースティン国防長官は31日、英国防長官との二国間会談の中で、米軍艦や商船に対する「無謀かつ違法な攻撃」を非難。フーシを支援しているイランについて、「ここにもイランの手が見える。フーシに最先端の通常兵器と情報と知見を提供している」と述べた。

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