ガザの重要インフラの損失額、GDPの97% 世銀と国連

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イスラエル軍の空爆によって破壊された難民キャンプ=2023年10月、パレスチナ自治区ガザ地区/Yahya Hassouna/AFP/Getty Images

イスラエル軍の空爆によって破壊された難民キャンプ=2023年10月、パレスチナ自治区ガザ地区/Yahya Hassouna/AFP/Getty Images

(CNN) 世界銀行と国連は7日までに、戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ地区の重要インフラの損失額は約185億米ドル(約2兆8120億円)相当と推定していることを明らかにした。

同じパレスチナ自治区であるヨルダン川西岸地区と合わせた2022年の域内総生産(GDP)の97%に達するとした。

今回の試算は、昨年10月から今年1月までの間に収集したデータに基づく。損失は域内経済の全部門に波及していたが、特に住宅部門の荒廃ぶりが最もひどく、損失額の72%に上ったという。

軍事衝突の影響でガザ内に散乱している残骸などの量は推定で2600万トン。これを除去するには数年間が必要と見込んでいる。

主要な道路の92%が破壊あるいは損壊したとされる。居住先を追われて退避を強いられた住民は総人口の75%と指摘した。

住民が被っている物理的あるいは心理的な打撃は悲惨なまで積み重なっており、特に女性、子ども、高齢者や身体障害などを抱えた住民の苦難が甚だしいとした。最も年少な子どもたちの成長を阻害する影響は終生続くともみている。

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