刑務所から118人脱走、大雨による施設損壊で ナイジェリア
(CNN) 西アフリカのナイジェリア当局は25日、ニジェール州スレジャにある中程度の警備の刑務所から118人の受刑者が脱走したと明らかにした。同刑務所は大雨により施設の一部が損壊していた。
24日夜に脱走した受刑者のうち10人は身柄を確保され、勾留されたという。
当局によると、刑務所施設の一部のほか、周囲の建物、境界フェンスが雨で損壊した。施設の大部分は植民地時代に建てられたもので老朽化し劣化しているという。
当局は「我々はこの事態を確実に収拾し、市民が恐怖や支障を感じることなくなすべきことをできるようにしたいと考えている」と述べ、一般市民に対し、逃走する受刑者に注意し、不審な動きがあれば最寄りの治安機関に報告するよう呼びかけている。
ナイジェリアでは近年、脱獄事件が頻発している。
イスラム過激派「ボコ・ハラム」は2022年、ナイジェリアの首都アブジャにある刑務所を襲撃し、300人以上の受刑者が脱獄した。当局は当時、刑務所に収容されていたジハード(聖戦)組織の複数の工作員が襲撃中に脱走したと発表した。
21年には、コギ州の矯正施設に武装集団が侵入し、警官1人が殺害され、200人以上の囚人が逃走した。