ドバイで再び大雨 空の便欠航、住民に外出自粛の指示
アラブ首長国連邦アブダビ(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)が2日、再び大雨に見舞われ、ドバイの空港を利用する便に軒並み欠航や遅れが出ている。住民には在宅勤務やオンライン授業に切り替えるよう指示が出された。
UAEや隣国オマーンでは2週間前にも記録的な大雨による洪水が発生し、UAEで少なくとも4人が死亡。オマーンではスクールバスが押し流されるなどして子ども10人を含む少なくとも19人が死亡していた。
UAEのラスアルハイマで2日に撮影された映像には、強風で折れ曲がるヤシの木や、激しい雷雨の様子が映っている。
雨量は2週間前の大雨に比べれば少ないものの、ドバイでは12時間で20ミリを観測し、平年の4月と5月を合わせた雨量の2倍を超えた。ドバイは24時間で34ミリの雨が降り、平年の4月から5月にかけての雨量の4倍を上回っている。
冠水した通りを走行する車=2日/Rula Rouhana/Reuters
ただ、2週間前の大雨に比べれば備えはできている様子だった。前日には道路の排水溝が開かれ、市内では携帯電話に通知が届いて可能な限り自宅にとどまるよう呼びかけられた。
当局は2日から3日にかけては在宅勤務やオンライン授業に切り替えるよう指示した。冠水の恐れがある低地の道路は通行止めになり、山間部や砂漠地帯、海岸付近には近寄らないよう呼びかけている。