記録的洪水の爪痕、衛星画像で確認 UAE

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洪水前の3日(左)と洪水後の19日を捉えたアブダビの衛星画像/NASA via CNN Newsource

洪水前の3日(左)と洪水後の19日を捉えたアブダビの衛星画像/NASA via CNN Newsource

(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビやドバイで先週発生した前例のない規模の洪水は、道路を川に変え、商業施設や住宅に雨水が流れ込むなどの被害をもたらした。雨がやみ、雲が消えた後も、洪水に見舞われた地点で水がたまり続ける状況が衛星画像から確認できる。

16日から17日にかけ、UAE最大の人口を抱えるドバイでは12時間で1年分に相当する雨量を記録。さらに東側の地域では、24時間以内で2年分に迫る量の雨が降った。

19日にUAE上空を通過した人工衛星「ランドサット9号」が捉えた画像には、洪水時の水が依然として広範囲に残る様子が写っている。米航空宇宙局(NASA)と米地質調査所(USGS)が運営する同衛星は、地球表面の詳細な画像を収集する。

洪水前の3日(左)と洪水後の19日を捉えたアブダビの衛星画像/NASA via CNN Newsource
洪水前の3日(左)と洪水後の19日を捉えたアブダビの衛星画像/NASA via CNN Newsource

画像では水のあふれた地点が濃い青色で点在。通常は乾燥した地面との違いが著しい。水は乾燥状態との対照を際立たせるため、ランドサットによる疑似色で表されている。

通常は黄褐色で写る箇所にも、降雨後は薄い緑色が広がっている。これは完全な洪水状態にはならなかったものの、地面が依然として湿気を帯びていることを示すとみられる。

画像は今回の洪水が最も猛威を振るった時点のものではないが、そこには大雨が現地にどれだけの影響を残したかが如実に見て取れる。

こうした極端な豪雨は、人為的な要因による気候変動で今後さらに一般的なものとなりつつある。

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