コロンビア首都、干ばつ悪化で水割当制を開始 9百万人に影響
(CNN) エルニーニョ現象によって悪化している干ばつにあえぐ南米コロンビアの首都ボゴタで13日までに、市民や周辺の町の住民ら約900万人が影響を受ける水の割当制度が始まった。
ボゴタのガラン市長によると、貯水池の水位が「歴史的な低水準」にある。市の公式サイトによると、コロンビアやボゴタ地域はエルニーニョ現象の影響で2023年6月以降、降雨がない日々にさらされている。
ペトロ同国大統領は今年1月に自然災害令を発令し、政府に対し山火事や水不足などエルニーニョ現象の悪しき影響に対処するためより多い資源の投入を許可した。
11日朝から開始された取水制限や配給制は適用地域を九つに分けて実施。現地時間の朝8時から24時間続いた後、次の地域へ移る。
ガラン市長はSNS上で、病院や学校は水確保のための緊急計画を練ると報告。「飲料水を調達する貯水池の水位の危機的な低水準を受け、節水や消費減少を図る措置を講じる」とし、毎秒の消費量を17立方メートルから15立方メートルへ引き下げると述べた。
「誰もが十分な水を得られるよう持続可能な水使用の習慣に関する変化の始まりとしなければならない」と説いた。
中南米ではメキシコも同様の水危機に直面。メキシコ市は長年、異常なほどの小雨、長引く乾燥気候や高温に襲われ、水確保に苦闘している。