マクトゥーム国際空港の拡張計画を発表、利用客数「世界一」へ ドバイ
(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)ドバイがこのほど、マクトゥーム国際空港の大規模な拡張計画を発表した。年間の利用客数は当初の見通しより1億人多い2億6000万人と、世界トップに躍り出る見通しだ。
同空港はドバイ中心街の南西約30キロに位置する。14年前に運用が開始され、主として機体の整備や修理、貨物機と自家用ジェット、一部チャーター機の発着に使われてきた。ここに1280億UAEディルハム(約5兆5000億円)の予算を投じて、新たなターミナルを設置する。
ムハンマド首長が4月28日の記者会見で語ったところによると、70平方キロの敷地に400の搭乗ゲートと5本の平行滑走路を備えた空港になる。全体の面積は現在の玄関口、ドバイ国際空港の5倍に拡張され、同空港の業務を数年のうちにすべてこちらへ移すという。
第1段階として、10年間にわたり毎年、段階的に収容人員を増やす。その先さらに、今後40年のうちにドバイの航空業界で予想される成長に合わせた態勢を整備するという。
現在のマクトゥーム国際空港の様子/Markus Mainka/dpa/picture alliance/Sipa USA
この空港を中心に、ドバイ南郊に約145平方キロの新たな街を建設する「ドバイ・サウス」計画が進められている。ムハンマド氏は「子どもたちや孫たち」のための新プロジェクトだと述べ、「ドバイが世界の空港、港、都市の中心、新たな世界の中心になる」と宣言した。
空港利用客の世界ランキングでは、米ジョージア州のアトランタ国際空港が20年以上前からほぼ毎年トップに立ち続け、現在は1億1000万人超。最近のランキングではドバイ国際空港が2位だった。
長距離路線市場でドバイと競う近隣国カタールのハマド国際空港も、年間の利用客数を6000万人以上に増やす構えだ。