インドネシア火山噴火で数千人が避難、空港閉鎖 マレーシア便も欠航
(CNN) インドネシアの北スラウェシ州にあるルアング火山(標高725メートル)が再び噴火して溶岩や火山灰が噴出し、数千人が避難を強いられている。付近の空港は閉鎖され、空の便の欠航が相次いだ。
ルアング火山は4月中旬以来、噴火を繰り返している。4月30日には3回の噴火が起きて溶岩や噴煙が噴き上がり、インドネシア火山地質災害対策局(PVMBG)は警戒レベルを最高に引き上げた。「火山性物質が海中に崩落」して津波が発生する恐れもあるとして、警戒を呼びかけている。
ロイター通信によると、対岸のタグランダン島では当局が1万2000人以上に避難勧告を出した。
国家防災庁(BNPB)は5月2日、大勢の人たちが港に集まって避難を待つ写真を公開した。背後には噴煙を吹き上げる火山が映っている。
今回の噴火の影響で、北スラウェシ州の州都でスキューバダイビングでも有名なマナド市のサム・ラトゥランギ国際空港など少なくとも7空港が閉鎖を余儀なくされている。
山の一部が海上に崩落して1871年のような津波が起きる恐れがあることから、周辺の住民は数百人が避難していた。