インドネシア大統領選 投票始まる、勝敗のカギは若い有権者か
(CNN) インドネシアで14日、大統領選の投票が始まった。2億人あまりの有権者が新しい大統領を決めるために投票を行う。1日で行われる選挙としては世界最大規模とされる。
インドネシアは東南アジアに位置し、民主主義国家としては人口で世界3位。世界最多のイスラム教徒を抱える国でもある。スハルト元大統領が率いた独裁政権が1998年に崩壊して以降、目覚ましい発展を遂げ、アジアで最も活気のある民主主義国であり経済大国となった。
大統領選と同じ日に国会および地方の議員約2万人も選出される。
若い有権者がカギとなりそうだ。選管によれば、有権者の約半数が40歳未満。
リゾート地のバリ島で1票を投じる女性/Sonny Tumbelaka/AFP/Getty Images
多くの有権者にとって雇用が最大の争点。大統領候補は豊富な天然資源と貿易機会に支えられたインドネシアの経済成長を促進することを約束している。気候変動や違法な森林伐採が持続可能な未来にとっての課題ともなっている。
大統領選の主要な候補は3人。
プラボウォ・スビアント氏は元陸軍幹部で現国防相。3度目の大統領選出馬で世論調査では首位を走っている。
ガンジャル・プラノウォ氏は前中部ジャワ州知事で、最大与党・闘争民主党が擁立した。
アニス・バスウェダン氏は前ジャカルタ特別州知事で、今回の大統領選は無所属で出馬した。
現職のジョコ・ウィドド大統領の人気は高いが3選を禁止した憲法の規定のため今回の選挙を機に退任する。