インドネシアのマラピ火山が噴火、登山者11人死亡
ジャカルタ(CNN) インドネシア・スマトラ島の西スマトラ州にあるマラピ火山(標高2891メートル)で大規模な噴火が発生し、登山者11人が死亡、十数人が行方不明になった。当局者らが4日、CNNに語った。
噴火は3日から始まり、近隣住民の避難が進められている。現場には40人の救助チームが出動した。
チームの責任者によると、11人の死亡が確認されたほか、登山者3人が発見されたが容体は不明。12人は依然として行方が分かっていない。
4日午前の発表によれば、登山者を含む計75人が避難し、負傷者は病院へ運ばれた。
現場の写真では、車や道路、近くの村全体が灰に覆われている。溶岩流が道路や河川まで到達する恐れもある。
当局は噴火を受けて警報を発令し、火口から約3キロ圏内での活動をすべて禁止した。住民にはマスクが配布され、外出を控えるよう勧告が出た。登山ルートも閉鎖されている。
環太平洋火山帯に位置するインドネシアには127の活火山があり、マラピ火山では特に盛んな活動が観測されている。ロイター通信によると、1979年4月の噴火では60人が死亡した。