インドネシア高速鉄道が開業、東南アジア初 中国が援助
(CNN) インドネシアが中国の援助を受けて建設した東南アジア初の高速鉄道が1日、開業を迎えた。
73億ドル(約1兆1000億円)をかけた高速鉄道「WHOOSH(ウーシュ)」の建設は、中国のインフラ構想「一帯一路」の一環として、中国国営企業が巨額を出資。開業は当初の予定より大幅にずれ込んだ。
高速鉄道は首都ジャカルタと同国第2の都市バンドン(西ジャワ州)間の138キロを結ぶ。二酸化炭素を排出しない電気列車で、時速は約350キロ。ジャカルタとバンドン間の移動時間はこれまでの3時間から1時間足らずに短縮される。
プロジェクトはインドネシアと中国の共同ベンチャーインドネシア中国高速鉄道(KCIC)が統括した。東ジャカルタのハリム駅と西バンドンのパダララン駅が高速鉄道で結ばれ、現地の公共交通機関との接続も良好だ。
車両はインドネシアの熱帯気候に合わせて調整され、地震や洪水などの非常事態に対応できる安全システムを備える。