ガザ南部の病院、残る燃料は3日分 業務停止の恐れ WHO
(CNN) 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は8日、イスラエル軍の侵攻が続くパレスチナ自治区ガザ南部の医療態勢について、各病院が保持している燃料はあと3日分しかなく、医療サービスの提供がまもなく停止する恐れがあると警告した。
SNSへの投稿で、エジプトとの境界線上にあるラファ検問所の閉鎖により国連の燃料搬送が妨げられ続けていると指摘。燃料がなければ全ての人道支援作業は止まるとし、援助物資もガザへ届けられないと訴えた。
人道支援作業は緊急に拡大する必要があるが、イスラエル軍によるラファでの軍事作戦が極度の困窮にあえぐ多数の住民へ援助物資を提供する作業をさらに滞らせていると続けた。
イスラエル軍当局者は7日、ラファ検問所のガザ側の制圧を発表。ガザ側にイスラエル国旗が掲げられる映像も公開していた。
ラファ検問所はエジプト側からガザへ入れる唯一の入境拠点となっており、人道支援物資をガザへ運ぶ上で必要不可欠な経路となっている。