イスラエル軍撤収の病院で新たに集団埋葬地、49遺体収容 ガザ保健省
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の保健省は8日、医療チームがガザ市のシファ病院の敷地で3カ所目となる集団埋葬地を新たに見つけ、遺体49体を収容したと発表した。
保健省の声明には「政府職員は現在も遺体収容を続けており、掘り起こし作業はまだ終了していない」「さらに数十の遺体が見つかることが予想される」とある。
同省はシファ病院の敷地内の地中から遺体を回収する様子を撮影した映像を公開した。ガザの病院で見つかった集団埋葬地としては7カ所目となるという。7カ所の内訳はシファ病院と南部ハンユニスのナセル病院で各3カ所、北部のカマルアドワン病院で1カ所。
当局者によると、これらの集団埋葬地から掘り起こされた遺体は計520体にのぼるという。
保健省は声明でイスラエル軍が病院の内外で大量虐殺を行ったと非難し、凶悪な犯罪であることを国連や国際組織に訴えた。
イスラエル軍は3月に約2週間にわたってシファ病院で軍事作戦を展開した。
CNNはシファ病院で新たに集団埋葬地が見つかったことについてイスラエル軍にコメントを求めている。
国際的なメディアのガザ地区入りは困難であるため、CNNは死者数を独自に検証することはできない。