ガザ北部は「本格的な飢餓」 国連WFP事務局長

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支援団体からの食事を受け取るパレスチナの子どもたち=1日、パレスチナ自治区ガザ地区中部デイルアルバラ/Ramadan Abed/Reuters

支援団体からの食事を受け取るパレスチナの子どもたち=1日、パレスチナ自治区ガザ地区中部デイルアルバラ/Ramadan Abed/Reuters

(CNN) 国連世界食糧計画(WFP)は、「本格的な飢餓」がパレスチナ自治区ガザ地区北部で発生し、ガザ全土に急激に広がっていると指摘した。

この発言は、ガザ地区で展開される人道的惨事の規模の大きさを浮き彫りにしている。

WFPのシンディ・マケイン事務局長は5日放送の米NBCの番組で、ガザ地区の状況について「北部に飢餓がある。本格的な飢餓だ。それが南へ向かっている」と語った。この発言は、正式な飢餓の宣言には該当しない。しかし現地にいるWFP職員の証言に基づく。

ガザ地区の状況についてマケイン氏は「恐ろしい」と述べ、「見るのも聞くのもあまりにつらい」と形容。ガザ地区に支援物資を届けることは極端に困難で、WFPは停戦と「妨げられないアクセス」を求めていると強調した。

家族のために支援団体からの食事を受け取ろうと待機する人々=3日、パレスチナ自治区ガザ地区南部/Doaa Albaz/Anadolu/Getty Images
家族のために支援団体からの食事を受け取ろうと待機する人々=3日、パレスチナ自治区ガザ地区南部/Doaa Albaz/Anadolu/Getty Images

ガザ地区では米食糧支援団体の職員7人がイスラエル軍の攻撃で殺害されたことをきっかけに、イスラエルに対する圧力が強まった。

ほぼ7カ月に及ぶ戦争では190万人以上の住民が避難を強いられ、ひしめき合うテントに身を寄せる住民の多くは十分な食料も衛生施設も確保できない状況にある。ガザ保健省によると、220万人を超す全人口が飢餓のリスクにさらされており、既に子ども少なくとも30人が栄養失調や脱水症状で命を落とした。

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