イスラエル国民の56%、軍事作戦より人質解放が最優先 世論調査
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の戦闘に関連しイスラエルのユダヤ系国民の56%がガザで捕らわれている人質の解放のための合意成立がガザ最南部ラファ市での軍事作戦より優先すべき課題と受け止めていることが世論調査で9日までにわかった。
ラファへの地上攻撃がより大事としたのは37%だった。
今回の世論調査は同国のシンクタンク「イスラエル民主主義研究所」(IDI)が実施。ラファでの軍事作戦と人質解放の合意達成のどちらが国家的利益の面で最優先課題かを二者択一の方式で問うた。
アラブ系イスラエル人では、人質解放の実現のための取引がより重要としたのは約89%だった。
今回の調査データは今月1~6日に収集。男女600人に関してはインターネット経由あるいは電話を通じてヘブライ語で意見を求めた。アラビア語の対象者は150人だった。
一方、イスラエルの主要都市テルアビブで8日夜、人質の家族らが抗議デモを起こし、警官隊と衝突、警察によると2人が逮捕された。
この小競り合いで警官2人が軽傷を負ったという。デモ隊側の負傷者には人質となっているイスラエル人の姉妹も含まれた。
警察の声明によると、デモ隊が規制線を押し返すなどして警官隊ともみあった。