ジョージア大統領、「スパイ法案」に拒否権発動
(CNN) 旧ソ連構成国ジョージアのズラビシビリ大統領は18日、外国から資金提供を受ける団体を「外国の代理人」と見なす法案に拒否権を発動した。
同法案は14日に議会で可決された。事実上のスパイ法案として物議を醸し、ズラビシビリ氏はかねて拒否権行使の意向を示していた。ただし、議会は単純過半数で拒否権を覆すことができる。
法案は、資金の20%以上を外国から得ている団体に「外国の代理人」としての登録を義務付け、違反者に罰金を科す内容。ロシアで反体制派や市民団体の弾圧に使われてきた法律をモデルにしたとの批判を受けている。
ズラビシビリ氏は拒否権発動後、「本質と精神は根本的にロシア法で、わが国の憲法と欧州のあらゆる基準に反する」と主張。法案が撤回されなければ欧州連合(EU)への加盟が妨げられるとの可能性を示唆した。EUもすでに同様の警告を発している。
「スパイ法案」に抗議する人々=13日、ジョージア首都トビリシ/Zurab Tsertsvadze/AP
ジョージアは長年、ロシアと欧米の板挟みになってきたが、2022年にEUへの加盟を申請し、昨年12月に加盟候補国となった。
ロシアとは08年の軍事侵攻を受けて国交を断絶しているものの、国内在住、在勤のロシア人に対するビザの要件は緩く、徴兵逃れの男性らが多数流入している。