国連事務総長、イスラエルの攻撃で生活「維持できず」 ガザ北部
(CNN) 国連のグテーレス事務総長は27日、パレスチナ自治区ガザ地区北部の状況をめぐり、イスラエルの軍事作戦よって引き起こされた「荒廃とはく奪」によって、ガザ北部のパレスチナの人々の生活条件は維持が不可能なものとなっていると述べた。デュジャリック報道官が明らかにした。
デュジャリック報道官は声明で、「ガザ北部に閉じ込められたパレスチナ民間人の苦境は耐え難いものだ」と述べた。
イスラエルは、ガザ北部でイスラム組織ハマスが再建を進めている情報を得たとして、数週間にわたり、ガザ北部で爆撃を続けている。
報道官によれば、グテーレス事務総長はガザ北部の死と負傷、破壊の痛ましい水準に衝撃を受けている。がれきの下敷きとなった民間人や、命を救うための医療を受けられない病人や負傷者、食料や避難所を欠く家庭、家族が引き離され、多くの人々が拘束されているとの報告があると続けた。
報道官によれば、イスラエル当局は、支援を必要としている人々に人道支援を届けようとする取り組みを拒否し続けており、「少数の例外を除き、無数の人命が危険にさらされている」。
国連人道問題調整事務所(OCHA)が公開した報告書によれば、10月の最初の3週間で、計画されていた支援活動70件のうちイスラエル当局が援助したのはわずか4件だけだった。
国連が支援しているガザ北部でのポリオワクチンの接種についても延期されており、報道官は数千人の子どもの命が危機にさらされていると述べた。