ガザ停戦交渉、ドーハで再開 エジプトが2日間の戦闘停止を提案
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の停戦とイスラエルの人質解放に向けた交渉がカタールの首都ドーハで始まった。外交関係者が27日、CNNに明らかにした。
約2カ月ぶりとなるこの日の高官協議には、米国、イスラエル、カタールの代表が出席。米政府は、イスラエルによるハマスの指導者ヤヒヤ・シンワル氏の殺害を受け、交渉再開の機運が高まったと主張していた。
エジプトは同日、ガザの戦闘を2日間停止し、ガザで拘束されているイスラエルの人質4人と、イスラエルで拘束されている複数のパレスチナ人を交換する案を提示した。
この提案は、シーシ大統領が27日の記者会見で発表した。解放の対象とするパレスチナ人の人数には言及していない。
提案では、もし2日間の戦闘停止が実現した場合、恒久的な停戦に向けて双方が交渉を行い、10日以内に合意を目指すとした。シーシ大統領は、ガザへ人道支援物資を届けるためには恒久的な停戦が不可欠だと指摘している。
ガザ当局者によると、イスラエル軍が再度の軍事作戦を実施しているガザ北部では、イスラエル軍が少量の支援物資搬入さえも認めていない地域がある。
エジプトは停戦交渉で米国やカタールとともに仲介役を果たし、ガザの武装組織ハマスとも接触している。
2023年10月7日にイスラエルから連れ去られた人質は、今も数十人がガザで拘束されている。
一方、支援団体によると、パレスチナ人は今年4月現在、訴追もされていない3500人あまりを含め、9500人以上がイスラエルの刑務所に留置されている。この中にはガザで拘束された人は含まれていない。