刑務所内でギャングの抗争、15人死亡 南米エクアドル
治安当局は、定員オーバーの刑務所内で発生するギャング同士の衝突の制圧に苦慮している。当局によれば、受刑者は刑務所の一部を支配して獄中から犯罪ネットワークを運営しているという。
今回の事件が起きた刑務所は、過去にも暴動や大量殺人が相次ぎ、エクアドルで最も危険な刑務所とされていた。
昨年は数日間にわたった暴動で、首を切り落とされるなどして30人以上が殺害された。2021年9月には対立するギャング同士の抗争で100人以上が死亡している。
2カ月前には同刑務所の所長が車で帰宅する途中に襲撃されて殺害された。
今年1月、犯罪組織のリーダー、ホセ・アドルフォ・マシアス受刑者がグアヤキルの刑務所から脱獄。この事件をきっかけにエクアドル全土で治安が急激に悪化して大統領が非常事態を宣言し、軍を配備してギャングや犯罪組織の摘発に乗り出した。