イスラエル軍、レバノン南部の地上作戦拡大 増え続ける子どもや民間人の犠牲
(CNN) イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は13日、レバノン南部で展開している地上作戦を拡大したことを明らかにした。
地上作戦の拡大をいつ決定したのかは明らかにせず、詳細にも言及しなかった。イスラエル軍はレバノン南部の武装組織ヒズボラ掃討を目指し、10月上旬に「限定的な地上作戦」を開始していた。
12日から13日にかけてはレバノンの首都ベイルート南部で、イスラエル軍がヒズボラのインフラと主張する施設に対して20回近い空爆を行った。
カッツ国防相は、一切の停戦に合意しないとする姿勢を崩していない。
ヒズボラはレバノン南部でイスラエルの地上作戦が続く中でも、イスラエル北部に向けて毎日のようにロケット弾を撃ち込み、イスラエルの各都市に対してドローンを発進させ続けている。イスラエル軍は、ヒズボラが13日にレバノンからイスラエルに向けて飛翔(ひしょう)体約50発を発射したと発表した。
ヒズボラは同日、イスラエルとレバノン国内のイスラエル軍を少なくとも20回にわたってドローンやミサイル、ロケット弾で攻撃したと発表した。
イスラエルの攻撃によって、レバノンでは民間人に大きな犠牲が出ている。レバノン保健省によると、各地の空爆で10日から13日にかけ、子ども少なくとも20人が死亡した。
保険省の数字をCNNがまとめた集計によると、イスラエルがヒズボラに対する攻勢を強めた9月中旬から11月12日までの間に、レバノンでは少なくとも2683人が死亡し、1万2144人が負傷した。
一方、イスラエル軍は、レバノン南部で13日にイスラエル兵6人が死亡したことを確認した。イスラエル軍が10月1日に地上侵攻を開始して以来、イスラエル兵は少なくとも41人死亡している。