サウジ皇太子、イスラエルを非難 ガザで「集合的ジェノサイド」

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サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子。イスラム協力機構とアラブ連盟の合同首脳会議で演説する様子/APAImages/Shutterstock

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子。イスラム協力機構とアラブ連盟の合同首脳会議で演説する様子/APAImages/Shutterstock

(CNN) サウジアラビアを事実上統治するムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区で「集合的なジェノサイド(集団殺害)」を実行していると非難した。イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が始まった昨年以降、同皇太子のイスラエルに対する発言としては最も強い部類の批判となる。

サウジの首都リヤドで11日に開催されたイスラム諸国の指導者らによる会合で述べた。ムハンマド皇太子は、「イスラエルがパレスチナ人の兄弟に対して働いている集合的なジェノサイドを改めて非難し、断固としてこれを拒絶する」と語った。

その上でイランを擁護する考えも示し、国際社会に対して「イランの主権を尊重し、(イランの)領土を攻撃しないようイスラエルに圧力をかける」ことを強く求めた。2017年にはイランの最高指導者ハメネイ師をアドルフ・ヒトラーになぞらえていたムハンマド皇太子だが、当時とは極めて対照的なコメントを寄せた形だ。

サウジは最近、政治的関与を強める兆候を見せ、パレスチナ人支持へ政策を転換している。

昨年にはイスラエルとの間で歴史的な関係正常化の合意に向けた手続きに入ったが、最近になってパレスチナを国家として認めなければ合意は「議論から外す」と明言していた。イスラエルのネタニヤフ首相はこの要望を退けている。

一方、地域での影響力を巡って数十年にわたり敵対してきたサウジとイランの両政府は昨年、関係を修復していた。

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