イラン、中東諸国との外交活動を活発化 イスラエルから報復攻撃の可能性

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ベイルートに到着したイランのアラグチ外相=4日、レバノン/Iranian Foreign Ministry/AP

ベイルートに到着したイランのアラグチ外相=4日、レバノン/Iranian Foreign Ministry/AP

(CNN) イランがここ数週間、中東諸国との外交活動を活発化させており、当局者が協議のために各国を行き来している。イスラエルは、イランに対して攻撃を行う可能性があるとみられている。

イランのアラグチ外相は9日、サウジアラビアや「他の国々」を訪問すると明らかにした。この前には、レバノンやシリアで協議を行っていた。イランのペゼシュキアン大統領は、イランがイスラエルに対して大規模なミサイル攻撃を行った翌日、カタールを訪問していた。

アラグチ外相によるサウジアラビア首都リヤドの訪問は、ひと月足らずで3度目。イランとサウジの外相は先月、国連総会の場外でも顔を合わせていた。

イラン外務省の報道官はX(旧ツイッター)への投稿で、「イランは、持続可能な安全保障と安定、中東地域のすべての国々に利益をもたらす経済協力のために、近隣諸国との関係を強化し続ける決意を固めている」と述べた。

イランの最高指導者ハメネイ師は、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララ師やイスラム革命防衛隊幹部アッバス・ニルフォロウシャン氏、イスラム組織ハマスの最高幹部イスマイル・ハニヤ政治局長の暗殺への対応として、イスラエルに対する攻撃を指示した。イスラエル側はどのような報復攻撃を行うかは明らかにしていないものの、報復することは約束している。

アラグチ外相は地元メディアに対し、今回のサウジ訪問で、地域開発について協議を行うほか、レバノンとパレスチナ自治区ガザ地区でのシオニスト政権(イスラエル)の犯罪の阻止について話し合うと述べた。

イランとサウジアラビアは昨年、長年にわたる敵対関係を経て、中国の仲介の下で、国交正常化を発表。大使館も再開していた。

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