イスラエルに武器供与継続の米政権、ガザの現実とかけ離れた判断
(CNN) イスラエルに対して期限付きでパレスチナ自治区ガザ地区の人道状況改善を求めていた米政権が、イスラエルは人道支援を妨害しておらず、従って対外軍事支援に関する米国の法律には違反していないと判断した。
米国務省は、変化は必要だが進展はあったと強調。イスラエルに対する武器供与は継続する。
だが米政権のこの見解は、ガザに届く援助物資がほとんど行き渡らない現実とはかけ離れている。
イスラエル軍の激しい軍事作戦が続くガザ北部から避難した住民は、慢性的な食料不足で人々が餓死していると証言した。支援団体は、ガザ北部が飢餓の瀬戸際に追い込まれていると危機感を募らせる。
CNNの取材に応じたウンム・ムハンマド・アルアトウトさん(63)は「支援は何もない。誰も私たちに食料を届けてくれない」「子どもたちが飢えと渇きで死んでいる」と語った。
ガザ北部ではイスラエル軍が10月初旬に地上作戦を再開。同地ではほかの住民も、餓死者が出ていると証言した。