米艦の残骸見つかる、日本軍の猛攻かわした「踊るネズミ」 豪州沖
エドサルが1000発を超える砲弾を回避するのを目撃し、南雲中将はエドサルを攻撃するため3隻の空母から数十機の爆撃機を発進させるよう指示した。
少なくとも1発が命中し、エドサルは操船能力を失い始めた。
火災が猛威を振るい、船が沈むなか、ニックス艦長は最後の抵抗としてエドサルの船首を日本海軍の水上艦に向け、船を放棄するよう命令した。
日本海軍の軍艦が動けなくなったエドサルに大砲を向け、エドサルは最終的に撃沈された。
コックス氏によれば、こうしたエドサルの操船は日本軍の目撃者から称賛された。
エドサル発見の発表を受けて、当局者からもニックス艦長をたたえる声が上がった。
米海軍制服組トップのリサ・フランケッティ作戦部長は、ニックス艦長が、圧倒的に不利な状況に直面しても「船を放棄するな」という米海軍の信条を忠実に守ったと述べた。
エドサルの乗組員の大部分はその日の戦闘で死亡したが、一部は日本軍に救出され捕虜となった。
戦後、首を切断された遺体が現在のインドネシア・スラウェシ島で見つかり、遺体はエドサルの乗組員だと確認された。コックス氏によれば、墓地ではさらに5人の遺体が見つかった。こちらの遺体は身元が確認されていないものの、エドサルに乗船していた米軍パイロットだと考えられている。