北朝鮮兵1.1万人が対ウクライナ戦闘に参加、先週から増加 米国務省
(CNN) 米国務省のミラー報道官は19日までに、ウクライナが今夏に越境攻撃を仕掛けたロシア南西部クルスク州で、現在1万1000人以上の北朝鮮兵がウクライナに対するロシアの戦闘活動に参加していると明らかにした。先週報告された1万人超から増加した。
ウクライナに米国供与の長距離ミサイルによるロシア領内攻撃を許可することで米国が戦争を激化させているとのロシアの非難をめぐり、ミラー氏は紛争を幾度にもわたり激化させてきたのはロシアだと反論。北朝鮮兵の増加を指摘した。
米当局者によると、米国製の兵器は現時点で主にクルスク州で使用される予定。ロシアは、将来の和平交渉でクルスクがウクライナ側の交渉材料として使われる可能性を排除しようとしている。
ミラー氏は、米国が方針を変更し、長距離攻撃を許可したことを公式には確認しなかった。この決定に詳しい米高官は17日、バイデン大統領が方針を変更し、米国供与の長距離ミサイル「ATACMS(アタクムス)」でウクライナがロシア領内を攻撃するのを許可したことを確認した。これは北朝鮮軍がクルスク州に配置されたことを受けた動きだ。