戦争に備えておむつや医薬品の蓄えを、スウェーデンとフィンランドが国民に冊子配布

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危機や戦争が到来した際にどう備えるべきかをまとめたパンフレットについて解説するスウェーデンのボーリン民間防衛相/Claudio Bresciani/TT News Agency/AFP via Getty Images

危機や戦争が到来した際にどう備えるべきかをまとめたパンフレットについて解説するスウェーデンのボーリン民間防衛相/Claudio Bresciani/TT News Agency/AFP via Getty Images

(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)がウクライナ紛争を背景として防衛を強化する中、スウェーデンとフィンランドは18日、国民に対して戦争を生き延びるために食料や医薬品などの蓄えを呼びかけるパンフレットを発行した。

スウェーデンとフィンランドはロシアのウクライナ侵攻を受け、過去2年の間にNATOに加盟した。欧州諸国は長期的な安全保障強化に向けて軍事支出を増やしている。

国民に配布する冊子では、軍事衝突や通信障害、停電、自然災害にどう備えるべきかを解説。戦争の勃発を想定して、水や衛生用品の備蓄や食料の自家栽培などを呼びかけた。子育て世帯にはおむつや医薬品、離乳食の備蓄についてもアドバイスしている。

スウェーデン民間緊急事態庁(MSB)によると、「危機や戦争が到来したら」というパンフレットは18日から2週間かけて全500万世帯に配布する。

冊子は第2次世界大戦中に初版が発行されて以来、5版目となる。今回は戦争への備えに重点を置いたとMSBは説明。10月に発行したデジタル版は約5万5000回ダウンロードされたという。

「世界情勢はここ数年で急激に悪化した。私たちの身近なところで戦争が起きている。異常気象は頻度を増し、テロの脅威、サイバー攻撃、偽情報キャンペーンが私たちを弱体化させ、影響を及ぼす目的で利用されている」とMSBは指摘する。

フィンランド内務省も18日に新しいガイドブックを発行し、長期にわたる停電や断水、通信障害、自然災害、軍事衝突に対してどう備えるべきかをアドバイスしている。

ノルウェーとデンマークも今年に入り、戦時への備えに関する改訂版のガイドブックを発行していた。

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