ウクライナ全土に大規模攻撃、5人死亡

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ロシアによるミサイル攻撃後、火災の消火活動にあたる消防隊員ら=17日、ウクライナ・リビウ州/AP

ロシアによるミサイル攻撃後、火災の消火活動にあたる消防隊員ら=17日、ウクライナ・リビウ州/AP

(CNN) ロシアがウクライナに対し、ここ数カ月で最大規模の攻撃を実施し、ウクライナ全土のエネルギーインフラに被害を与えたほか、少なくとも5人が死亡した。

ロシアによる攻撃は、南部のオデーサや東部のドニプロ、西部のリブネなど大都市からも報告された。首都キーウでも住民が地下鉄への避難を余儀なくされた。キーウに対しては9月に入ってからほぼ毎日、空爆が行われている。

ミコライウ州ではドローン(無人機)による攻撃によって2人が死亡したほか、子ども2人を含む6人が負傷した。オデーサでは2人が死亡。リビウ州では車の中で女性1人が死亡した。

ウクライナ空軍によれば今回のような大規模攻撃が最後にあったのは8月28日。ロシアは当時、127発のミサイルと109機のドローンをロシアに向けて発射していた。

夜間の空爆によって一部地域で停電が発生した。オデーサ州では暖房や水、電気の供給が停止し、病院は発電機を使い運営している。

ウクライナの電力会社「DTEK」によれば、火力発電所が攻撃を受け、設備に大きな被害が出た。

ウクライナのエネルギー供給は、2022年2月にロシアによる全面侵攻が始まって以降、繰り返しロシア軍の攻撃目標となっており、ウクライナでは輪番停電が行われている。ロシアによる攻撃はここ数カ月で激しさを増しており、戦争が始まってから3度目の冬を迎えるなか、ウクライナは危機的状況にある。

ウクライナのゼレンスキー大統領によれば、ロシアは夜間の攻撃で約120発のミサイルと90機のドローンを発射した。ウクライナ軍によって140あまりの標的が迎撃されたという。

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