トランプ氏指名の次期国連大使、ウクライナ支持から転向か

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国連大使に就任する見通しのエリス・ステファニク下院議員/Alex Brandon/AP

国連大使に就任する見通しのエリス・ステファニク下院議員/Alex Brandon/AP

(CNN) トランプ次期米大統領が新政権の国連大使に指名する見通しのエリス・ステファニク下院議員はかつて、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの強い支持を表明していた。だが今は、トランプ氏の主張に沿った立場に転向していることがうかがえる。

ステファニク氏は2022年、ロシアのウクライナ侵攻が激化するなかで、ウクライナを北大西洋条約機構(NATO)に加盟させ、弾薬や対戦車ミサイルを供与する軍事支援に全力を挙げるべきだと訴えた。

また、自身を含む米下院議員400人近くがロシアの制裁対象になったことを「名誉の印」ととらえ、ウクライナ人に対するロシアの行為を「ジェノサイド(集団殺害)」、プーチン・ロシア大統領を「悪党」「戦争犯罪人」と呼んで非難した。

米国では当時、強力な親ウクライナ姿勢が超党派の支持を受けていた。同氏の発言にはこの状況が反映されていた。

だがステファニク氏の報道担当者はこのほど、CNNとのインタビューで、同氏が今もウクライナのNATO加盟を支持しているかという質問への回答を避けてこう語った。

「ステファニク氏はトランプ氏の『力による平和』政策を全面的に支持し、トランプ氏が率いるウクライナ戦争終結への最善策に賛同する」

ステファニク氏の事務所はさらに、同氏が今もロシアによるジェノサイドを主張しているかという質問に対してもコメントを避けた。

米国民の間では最近、長引くウクライナ支援への反発が広がり、トランプ氏をはじめとする共和党が反対意見を唱えている。

ステファニク氏の立場も世論の流れとともに変化し、4月にはメキシコ国境問題を優先すべきだとして、ウクライナ支援法案に反対票を投じていた。

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