イタリア人記者が帰国、イランで一時拘束
(CNN) 中東イランで数週間にわたり拘束されていたイタリア人記者のチェチリア・サラ氏が8日午後、イタリア首都ローマに到着した。サラ氏が記者として所属する伊紙イル・フォッリョが明らかにした。
イル・フォッリョ紙はX(旧ツイッター)への投稿で、サラ氏が、イラン首都テヘランにあるエビン刑務所で21日間拘束された後、8日午前に解放され、その後、チャンピーノ空港に降り立ったと報告した。サラ氏が滑走路にいる画像も添えられた。
イル・フォッリョ紙によれば、メローニ首相やタイヤーニ外相、サラ氏の両親らが空港でサラ氏を出迎えた。
イル・フォッリョ紙は先に、サラ氏がイランを取材中の昨年12月中旬に拘束され、エビン刑務所に収容されたと伝えていた。
イランで拘束されていたイタリア人記者のチェチリア・サラ氏=2022年7月/Giovanni Lemba/Pacific Press/Shutterstock
イタリア首相府も8日にサラ氏を乗せた航空機がテヘランを出発したと明らかにしていた。
同じくサラ氏が勤務していたコーラ・メディアによれば、同氏は昨年12月12日にローマを出発した。有効な記者用のビザを所持し、勤務中のジャーナリストとして保護される立場だったとしていた。
イランの国営メディアは先月、文化省の話として、イランの法律に違反したためサラ氏が逮捕されたと報じていた。
チェチリア・サラ氏は8日にイタリアのローマに到着した/Government TV/Reuters
イランの政権は、報道の自由に関して世界で最も抑圧的な国の一つであり、特に2022年に起きた大規模な抗議デモの後、報道機関に対する取り締まりを実施している。