ベラルーシ大統領、7期目の当選確実 野党は「でっちあげの選挙」と批判
チハノフスカヤ氏は、大規模なデモを呼び掛けてはいないが、ベラルーシ国民に投票で反対意見を表明するよう促した。
同氏はテレグラムに「このでっちあげの選挙に参加させられた人々に、すべての候補者に反対票を投じるよう求める」と投稿した。
チハノフスカヤ氏は、この「選挙」は「非合法な独裁者の権力掌握を永続させるために計画された、綿密に仕組まれた茶番劇」にすぎないと主張している。欧州議会と米国務省も、この選挙を「偽り」と断じた。
ルカシェンコ氏は26日に投票した後、記者団に対し、西側諸国がベラルーシの選挙を承認するかどうかは気にしないと語った。
かつてソ連の国営農場長だったルカシェンコ氏は、長年の盟友であるロシアのプーチン大統領の支援のおかげもあり、20年の危機を乗り切った。プーチン氏の支援はベラルーシ政権の存続にとって不可欠なものとなっている。
国営メディアの職員らが野党と連帯を示して辞職した後、プーチン氏は後任としてロシア政府の宣伝活動員を派遣した。これ以降、ベラルーシのロシアへの依存は深まるばかりだ。
ルカシェンコ政権は20年以降、反対意見を根絶する取り組みを強化している。人権団体「ビャスナ」によると、ベラルーシでは24年12月末までに1265人の政治犯を収容している。
ビャスナの弁護士によれば、拘束されている多くの人々が「拷問」に相当する扱いを受けていると述べた。
ルカシェンコ氏は7期目の任期を全うすれば74歳になる。しかし、退任の意向は示していない。同氏は今月、ミンスク郊外の教会を訪れた際に「私が健康である限り、私はあなたたちに寄り添う」と述べた。