「イエスは髪を切るべき」の発言は冒涜罪、TikTokユーザーに実刑判決 インドネシア

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TikTokユーザーがキリスト教に対するヘイトスピーチを流布した罪に問われ禁錮2年10カ月の実刑判決を言い渡された/Ratu Entok/YouTube

TikTokユーザーがキリスト教に対するヘイトスピーチを流布した罪に問われ禁錮2年10カ月の実刑判決を言い渡された/Ratu Entok/YouTube

(CNN) イエスは髪を切った方がいいと発言したインドネシアのTikTok(ティックトック)ユーザーが、キリスト教に対するヘイトスピーチを流布した罪に問われ、北スマトラ州の裁判所で禁錮2年10カ月の実刑判決を言い渡された。

人権団体のアムネスティ・インターナショナルや現地メディアの報道によると、キリストの肖像に関する発言をめぐって有罪判決を言い渡されたのはラトゥ・タリサさん。イスラム教徒のトランスジェンダー女性で、TikTokのフォロワー数は45万近くに上る。

タリサさんは、男らしく見えるように髪を切った方がいいと視聴者から言われたことを受け、問題の発言をしていた。

2024年10月2日のライブ中継でタリサさんは、イエス・キリストの肖像画を見せながら「あなたが女性のように見えてはいけない。お父さんみたいに見えるよう、髪を切った方がいい」とコメントしている。

この発言が冒涜(ぼうとく)にあたるとしてキリスト教の5団体が警察に告発し、タリサさんは同月8日に逮捕された。

判決では、タリサさんの発言が「公共秩序」「宗教的調和」を乱す可能性があると判断。電子情報取引法(EIT)に基づき有罪判決を言い渡し、禁錮刑に加えて約6200ドル(約92万円)の罰金を命じた。

この判決についてアムネスティは10日、「ラトゥ・タリサさんの表現の自由に対する衝撃的な攻撃」と批判。SNSでの発言をめぐって人を罰する目的でEIT法を利用してはならないと訴えた。

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