カナダ首相、米関税措置に「報復」 近くトランプ氏と協議
(CNN) カナダのカーニー首相は27日、トランプ米大統領が前日に発表した輸入車と車部品への関税に対し、「報復措置」を取ることを言明した。具体的な措置は米国の相互関税の発表が予定されている4月2日以降に公表する。
カーニー氏によると、米政府から26日夜に電話協議の打診があり、近くトランプ氏と話す予定だという。
カーニー氏は関税対応についての閣議後、「米国に最大限の痛みを与え、カナダへの影響を最小限に抑える報復措置を取る」と記者団に述べ、あらゆる措置を検討する考えを示した。ただし、貿易戦争には「特効薬も即効薬もない」と釘を刺した。
一方で、関税が恒久的なものであれば「安全保障および貿易の面で米国との幅広い再交渉」が必要になると述べた。
カーニー氏は「米国がもはや信頼できるパートナーではないことは明らかだ」と指摘し、米国との関係が今後「根本的に異なるものになる」と警告した。
また、米国への依存度を劇的に減らして、米国との貿易を他国にシフトさせる必要性があるとも述べ、かなりのスピードで実行しなければならないとの考えを示した。