英ジャスト・ストップ・オイル、破壊的な抗議中止へ 「絵画にスープ投げつけ」やめる
これにより、ジャスト・ストップ・オイルは44億バレル以上の原油を地下に留めておくことに成功し、「近年有数の成功を収めた市民抵抗運動になった」としている。
地球温暖化が進行するなか、ジャスト・ストップ・オイルは「倫理的に破綻(はたん)した政治階級」に対抗する「異なるアプローチ」を取る方針。

マグナ・カルタ(大憲章)の防犯ガラスを破壊したジャスト・ストップ・オイルの活動家=2024年5月、英ロンドンの大英図書館/Kristian Buus/In Pictures/Getty Images
ジャスト・ストップ・オイルは2022年の結成後、F1英国グランプリのコースに侵入する、ロンドンの幹線道路の構造物によじ登ったりするなど、さまざまな目を引く抗議活動を展開して一躍知名度を高めた。
破壊的な直接行動の中止を宣言した環境団体はジャスト・ストップ・オイルが初めてではない。
同じく目を引く戦術で知られる「エクスティンクション・リベリオン(XR)」は23年、メンバーを増やして組織の包摂性を高めるため、分断を招きやすい形の抗議を中止すると表明していた。