大気汚染の都市別ランキング、ワースト20はほぼアジアに集中

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スモッグのなか、鳥に餌をやる男性=2024年11月、インド・ニューデリー/Arun Sankar/AFP/Getty Images

スモッグのなか、鳥に餌をやる男性=2024年11月、インド・ニューデリー/Arun Sankar/AFP/Getty Images

(CNN) 世界の大気汚染状況を都市別にまとめた最新のランキングが発表され、ワースト20のうち19都市がアジアに集中していることが分かった。特にインドからは13都市が入っている。

大気汚染の実態を監視するスイス企業、IQエアが昨年、世界の計8954都市について、有害な微小粒子状物質PM2.5の濃度を調べた。

ワースト20ではこのほかパキスタンが4都市を占め、中国とカザフスタンがそれぞれ1都市。アジア以外ではアフリカ中部チャドの首都ンジャメナだけが入った。チャドは、国別のランキングで汚染度がトップだった。

世界保健機関(WHO)が定めるPM2.5濃度の目標値は、1立方メートルあたり5マイクログラムまで。報告書によれば、ワースト20の都市はいずれもこの基準の10倍を上回っていた。インド北西部の工業都市バーニハットは昨年、基準の25倍を超える濃度を記録した。

インドの首都ニューデリーも、世界各国の首都を比べたランキングで6年連続のトップ。PM2.5濃度は91.8に上った。

スモッグに覆われたニューデリーの街の上空を飛ぶ鳥/Manish Swarup/AP/File
スモッグに覆われたニューデリーの街の上空を飛ぶ鳥/Manish Swarup/AP/File

調査対象の都市のうち、WHOの基準を下回ったのは世界でわずか17都市だった。国別では中南米やカリブ海、オセアニアなどの12カ国にとどまった。

イランとアフガニスタンはデータ不足でランキングから除外された。また東南アジアでは昨年、計392都市のうち政府による監視施設のないケースが173都市に上った。

米政権は今月、世界各地の大使館などで収集している大気汚染データの共有を中止すると発表したことから、データ不足の問題はさらに深刻化する恐れがある。

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