トランプ氏、国有林の商業伐採推進する大統領令に署名 関税対象のカナダ木材依存脱却

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米オレゴン州のウィラメット国有林=2023年10月27日/Amanda Loman/AP/File

米オレゴン州のウィラメット国有林=2023年10月27日/Amanda Loman/AP/File

(CNN) トランプ米政権は7日までに、国有地での商業伐採の「即時拡大」を掲げた大統領令をひそかに発令した。当局に対し期限を設け、認可の迅速化や、絶滅危惧種保護法などの環境保護規制を回避する方策を検討するよう指示している。

この大統領令は、「外国の生産者」に頼らないようにするため木材の国内生産を拡大するとしており、「米国には、国内需要を十分にまかなえるだけの豊富な木材資源がある」と説明している。

業界関係者はカナダ産の木材を国産に置き換えるのはそう簡単ではなく、関税の導入が木材や建築のコストを押し上げ、住宅価格の高騰につながりかねないとの見方を示す。

また、環境保護団体は、国有林の大規模伐採は大気や水を汚染するほか、野生生物を危険にさらし、気候変動を悪化させると批判している。

米国はカナダの木材に大きく依存している。フォレスト・エコノミック・アドバイザー(FEA)社によると、昨年、米国で消費された木材の23.6%はカナダから輸入されたものだという。

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