武装集団が学校襲撃、子ども89人拉致 南スーダン

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(CNN) 南スーダンのマラカル付近で学校が武装集団に襲撃され、テストを受けていた子ども89人が拉致されたことが23日までに分かった。国連児童基金(ユニセフ)が明らかにした。

マラカルには同国で1年以上続く衝突を逃れて数千人が避難している。

ユニセフによると、武装集団は集落を取り囲み、民家を1戸ずつ捜索して回った。被害者の中には、力づくで連れ去られた12歳以上の少年らが含まれるという。

武装集団の行為は国際法違反に当たるとユニセフ担当者は警告、「武装集団による子どもの勧誘や利用は家族や地域社会の崩壊につながる。子どもはとてつもない暴力にさらされ、家族や学校へ行く機会を失う」と危機感を募らせている。

南スーダンでは2013年、当時の副大統領がクーデターを企てたとしてキール大統領に解任され、以来、両勢力の間で衝突が続いてきた。混乱の拡大で相次ぐ大量殺人が伝えられ、国民の間には飢えが広がった。

交渉や和平の呼びかけは不調に終わり、国連によれば150万人以上が避難した。一部の住民は国連の施設に避難しており、そうした施設が武装集団に狙われている。

南スーダンは2011年にスーダンから独立した。その後も部族間などの衝突が絶えず、停戦合意を結んでも流血が続いている。

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