自動車市場で増す女性の存在感 でもキャリア形成は困難?

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(CNN) 自動車を購入する場合、8割以上が女性の意見を取り入れているなど米自動車市場における女性消費者の存在は大きい。しかし、その一方で、企業内による女性のキャリア形成については不十分と感じる関係者が多いなど、女性の力を活用できていないのが実情だ。

2010年の雇用機会均等に関する報告書によれば、米国の自動車製造業の現場に占める女性の割合は21%程度で、経営幹部クラスは16%に過ぎない。

その一方で、米経済誌フォーブスによれば、米国での新車の購入者のうち52%が女性であるほか、女性の意見も取り入れて自動車を購入する人の割合は85%と、男性だけで購入を決定する割合(15%)を大きく上回っており、自動車メーカーが消費者として女性をターゲットにすべき理由は多い。

18歳のころから生産ラインで働き始め、このほど米自動車メーカー大手ゼネラル・モーターズ(GM)で世界全体の部品供給などの責任者となったレース・リーブレイン氏もそのことは理解している。

リーブレイン氏が開発に携わったビュイック・アンクレイブ2008年モデルは、ハイヒールを履いた女性のために運転手側の床が深くなっているなどの工夫をほどこした。リーブレイン氏によれば、車の開発の際に、主要な顧客である母親のブロガーらと密に連絡をとったこともあるという。

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