タマネギ高騰が家計直撃 インド
インドでは以前から経済改革の必要性が叫ばれている。昨年、外国からの直接投資に対する規制が緩和されたものの大きな成果が出るには至っておらず、外国企業は政治の風向きが変わることを怖れて及び腰だ。ラオ氏は、供給網や冷蔵施設などの貯蔵庫の整備には民間資本、特に外国資本が助けになると語る。
来年の選挙が迫る中、政界で改革を加速する大きな動きは期待できないと専門家は言う。
そんな中、投資家の期待を受けるのは先週インド準備銀行(中央銀行)総裁に就いたシカゴ大学教授のラグラム・ラジャン氏だ。ラジャン総裁は就任早々、銀行の新規参入の要件緩和やルピー相場を下支えするための措置を打ち出した。
だが中銀の努力だけでは経済改革は進まない。タマネギが思うように買えない人々の悩みは、今後もしばらく続くかもしれない。