女性の教育権を守れ! パキスタンに「正義の味方」が登場
(CNN) 昼間は教師として働き、夜はブルカを身にまとって女性の教育を受ける権利を守るため悪と戦う――。パキスタンでこの夏に始まったアニメ「ブルカ・アベンジャー」はそんなスーパーヒーローが登場する。
アニメを企画したパキスタンのポップスター、ハルーン氏はCNNの取材に対し、「2010年に女子校が過激派によって閉鎖されるという記事をたくさん読んでいたときに、思いついた」と語った。
主人公の女性は子どものときに親をなくし、老人に引き取られる。主人公は老人から本とペンを使って戦う格闘術を教わる。ハルーン氏は、自身が創作した本とペンを使う格闘術について、「教育が重要だというメッセージがこめられている。ペンは剣よりも強しということだ」と力をこめる。
イスラム教徒の女性が全身を覆うために身に付けるブルカは、賛否の分かれる衣服だ。ブルカは抑圧の象徴だという意見がある一方で、性差別や性の対象とだけしか見られることから解放されるシンボルだという考えもある。