中国で「母乳」販売が拡大 粉ミルク不信で
(CNN) 粉ミルクに対する消費者の不信感が高まっている中国で、自分の母乳を売り出す女性が相次いでいる。
東北部遼寧省の瀋陽に住むヤンさんは、生後5カ月の子どもを育てながら、必要以上の母乳が出ることに気付いて販売を思いついたという。
「自分の母乳を無駄にしたくない」というヤンさんは、インターネットを通じて開業。「自分はただ電話を待つだけ」「新鮮な母乳を凍らせて、取りに来た相手に提供する」と説明する。
中国のネット通販サイト「58.com」で「母乳」を検索すると、上海から広州に至るまで、各地で母乳を販売している母親が見つかる。
中国では2008年に粉ミルクにメラミンが混入する事件が発生。今月3日にはニュージーランドの乳製品大手フォンテラ・グループが、粉ミルクなどに使われる原料からボツリヌス菌が検出されたと発表し、中国は直ちに輸入停止に踏み切った。